「失敗プログラマー」を読んだ

本日まで開催されていました技術書典9で頒布されていた本です。

私自身はと言えばこのイベント自体をまったく把握しておらず、どなたかのブログでこちらの本を話題にされていたのを目にして「おお、今日が最終日とかちょうど良いタイミングだな」と一体何がちょうど良いのか若干不明な感じで思案し購入した次第です。しかし何故表紙が大根なのか…。

感想

タイトルにもある「失敗」ですが全体の内容としては失敗談オンリーという訳ではなくて、著者の方のものごとへの考え方や、性能測定やメモリダンプのような技術に寄った話もあります。

失敗談のうちのひとつの「完璧超人」の失敗談は自分自身も身に覚えがあって頷きながら読んでいました。文中では「Twitterを始めたばかりの頃」とされていて、自分はSNSもそうなのですがブログ媒体でもこの症状を発症させていました。

簡単に言うとブログのアウトプットの量だったり質だったり(特に質が多い)が素晴らしい人達を見て超人を作りだしては自分と比較し、自分も超人に追いつこうと藻掻くけど差は開くばかり…のような感じです。私がもともと昔からWeblogを閲覧することが好きで、まあ現在も好きなのですが、すごい人の脳内サンプルが読むたびに増え、完璧超人がさらに強化され手に負えないような状況になっていました。

現在は、このブログの更新間隔と記事の質が示すとおり「自分のペースでいいんだよ」と半ば強引に自分を納得させて気ままにやっていますが、他の方もそのような事で悩まれていたのだなあと安心感がありました。

他の内容もこちらに語りかける口調が優しく分かりやすい文章で、良い読書体験だったと思います。

まとめ

昨今はSNSのような場所で気軽に同業者と繋がることが出来て互いの考えかたも知ることができたりするけれど、記事中にもあった「暴言」に代表されるような自分から見たくないものに当たる可能性もあったりするしで、こういう風にまとまった形で人(同業者)の考え方を読むことが出来るのは中々良いなあと思った。

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