京都に行ってきた

京都に行ってきた。

もともとゴールデンウィークは予定も無かったのだけど、そのような会話を知り合いとしたあとで急に「どこか行くか」という気持ちになってしまったのだった。如何に日々思いつきで行動しているようで目も当てられない。

京都の理由

どこかに行くことだけ決めても肝心の行き先は特に決めていなかった。列車で東北6県を回ってゲーセン行脚でもしようかなとか妄想していたのだけど、列車状況を調べるには遅いであろう4月末だとちょうどよい時間帯の席も空いていなくて途方に暮れてしまった。これは諦めかなあ…とぼんやりと過ごしていたとき、ブルアカの推し旅のことを思い出した。おおこれだ、と思いサッと調べてみると何と丁度良く新幹線の席も空いている。ということで京都に向かうことになった。

移動

旅行するときは大抵、午後早い時間に移動して夕方チェックインのような休日を起点とするような移動なのだけど、今回はちょっと変則的に動いた。変則的と行ってもそれを少し前倒ししただけなんだけど…。仕事が終わったあとすぐに家を出て新幹線に飛び乗るスタイルを取りました。比較的都心に住んでいてなおかつリモートワークで退勤後の時間に自由が効くのでスムーズに移動できた感じ。

これには他の理由もあって、貴重な休みの日を移動に割り当てたくなかったというところもある。ゴールデンウィークと言っても暦通りの出勤スケジュールで、4日間しか休日が無かったから余計にね。

今まで生きていて夜の時間帯で新幹線に乗車したことはもしかしたら無かったかもしれない。駅で夕飯代わりの弁当とビールを買ったりなんかして浮かれていたことは確か。

新幹線の中で推し旅ボイスを聞く。初手のミチルボイスを聞いて、ミチルがミチルしすぎていることに何故か安堵してしまう。そのまま聞いていると京都の地名を並べ始めたのでとりあえずGoogleKeepにメモをし始める。これが結果的に良くて、行き先決定に役立ってくれた。イズナが八坂神社の名前上げてて、「イズナさんは卑しいねえ…」と思ったりした。

行き先

目覚めてホテルの朝食を取ったあと部屋に戻って改めて行き先を検討する。初めから決めとけという話ではあるけど後悔先に立たず。

といっても関東に住んでいて京都の土地勘も無い人間が完璧なタイムテーブルを作れるはずもない。携帯のGoogleMapsを参考にザッと場所だけ確認してみる。「なんだか嵐山は遠いな…」「バスがいっぱい走ってんな…」「自転車での移動もありか?」というふわふわ情報だけが手に入り具体的なことが何一つ決まらない。お先真っ暗である。

ウダウダしていても仕方ないので、推し旅ボイスを参考に上の4つに標準を定めた。極端に遠い場所は無い(はず)なので一日で回れるだろうというざっくり計算。

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社は10ウン年前に行ったことがあって、そのときは春頃に行ったおかげか満開の桜と全開の花粉を体で味わったことを覚えている。

稲荷といえば狐なので祀られている様子を出来るだけ写真に収めようとか考えていたのだけど、千本鳥居中頃から祀っている鳥居の数が膨大となってきていてヘコタレてしまったので後半は印象に残った風景だけ取る感じにシフトした。

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狐だけしかいないのかな、と思っていたのだけど狛犬もいるし龍もいるしなんだかわからない生物もいた。アルマジロか??と現地では考えたのだけど、よく見ると狛犬の一種のようにも見えてきた。結局なんだかよくわかっていない…。

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そういえば予想より遥かに外国旅行者が多かった。明らかに全体の半分以上はいたと思う。さすが観光都市といったところだろうか。なので、ガイドさんも普通に英語で史跡を説明していたりしてワールドワイドだねえ…とよくわからない感想を抱いた。お店の人も普通に英語で応対されていたりしてこういうところだと英語力も鍛えられるんかなあとか思ったりした。

普段旅行先のお店でモノをあまり買わないのだけど、なんだか気分が乗っていたので小さくてかわいい狐の置物を買った。独身とおぼしき男性がペアの狐の置物を購入している姿を見て、店員の方は何を感じたであろうか…。ペアでしか売ってないからそれ買っただけなんだけどね。

壬生寺

続いて壬生寺。伏見稲荷大社と大きく変わって、観光客もそこまで多くなく静かでじっくり見ることができる雰囲気。伏見稲荷大社の賑やかさを味わった直後だったのが影響したのか、だいぶこの静けさを気に入ってしまって今回の旅行のベストプレイスはここだったかもしれない。

観覧料を払えば本堂に入って色々と資料を見ることができる。あとガイド役の方の歴史説明も聞けたりする。せっかくなので本堂の中で説明を受けてみた。…まあ、まずこの寺の立ち位置みたいなところから知らないので、色々言われたところで正直今はあまり覚えていないところではあるのだけど、ざっくりとした歴史みたいなものは学べたのでよかったと思う。本堂は3回火事にあっていて、直近の火事は放火だったとか。

本堂から一旦出て中庭は撮影OKとのことだったので写真も撮った。すごく穏やかな気持ちになれる中庭で気に入ってしまった。写真中央の石橋の下は本来水が流れているらしいのだけど、タイミングが悪くてこのときは干上がっていた。この庭に水の潤さも加わってしまったら最強となって、一生ここで癒やしを受けたいと感じてしまう…、とかよくわからん気持ちになっていた。疲れていたんだと思う。

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境内に「千体仏塔」というものがあった。建設の理由は書いてあるとおりなのだけど、なんでそんなことになったのかよく分からなすぎて面白かった。あと仏塔の見た目が見た目すぎて、何故か「ドラッグオンドラグーンに出てきそうだな…」とか考えながら写真を撮った。なお私のドラッグオンドラグーンの知識はラスボスの見た目と何故か音ゲーであることでのみ構成されています。

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下鴨神社

続いて下鴨神社。最初はこの神社に何があるかも知らなかったのだけど、どうやら流鏑馬神事の場所とのことで運良くちょうどその当日だった。であれば行くかとなって、開催される時間帯に合わせて行ってみた。

馬が走るコースを間近に見られる場所はすでにお客さんで埋まっていたので、結構な距離を開けて見ることになったのだけど、何も見れないわけではないのであまり支障は無かった。周りには出店もあって一種のお祭りのようになっていた。何故か中々的に当たらないイメージがあったけど、出る人出る人皆スパンスパンと的を射抜いていて現地も盛り上がっていた。

式年遷宮の立て看板も見かけた。後から調べて知ったのだけど、21年毎と決まっているらしい。なので次は令和18年とのこと。このとき「そういや社でもシステムの式年遷宮がどうたらこうたらみたいな話をしていたなあ…」ということを思い出して、写真を撮りながら変な顔をしていた。

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漫画ミュージアム

最後に漫画ミュージアム。正式名称は「京都国際マンガミュージアム」とのこと。入館料900円で施設に入館できて、館内のマンガを読むことが出来る。

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展示の内容からか親子連れの方が多くて、天気もよかったからか、施設内の芝生に寝っ転がりながらマンガを読んでているお子様も多くて非常に和やかな雰囲気が漂っていた。一方、建物の中にも読書スペースのような広い部屋があるのだけど、置いてあるのは50脚ほどの椅子のみ、椅子に座って真剣にマンガを読むためのスペースで誰も喋っていない空間があって面白かった。大人も子供もマンガに向き合ってる図って中々生活圏内では見かけないので新鮮だったとも言える。

自分も読もうと思いつつ、ただ帰宅の時間が近づいていたので一冊だけ手に取り読んだ。ここでタイトルを忘れているのが自分らしいですね。らしいですねじゃないんだよ。

帰り

帰りの新幹線でも推し旅ボイスを聞く。まあ順当な内容だった気がする。イズナさんが先生にお土産の術アピールしていて「イズナはやっぱりやるねえ…」と思っていたらミチルさんが何それすごい!と術にしか関心を寄せていない様子を聞いて「やっぱり部長となる人の器は大きさが違うわ…卑しいとかじゃないんだよな…」となった。忍研イベント待ってます。

推し旅ボイス、進んでいる方向と逆方向のボイスは聞けないようになっていて地味に驚いた。いやこういうの大抵ガバガバなのかな…とか思っていたので。今回京都に行ったわけだけど、京都と同じ方向(方角)なら視聴出来るのかな?とは気になった。関東から信州とか。

その他

ブルアカ要素

行きの推し旅ボイスで挙がった名所には百鬼夜行面々が行っているという設定で、名所にキャラスタンドが立っていた。普通に立っているのはまあ良いとして、固定したいのだろうスタンドがロープで木に縛られているものとかを見るとなんとなく居たたまれなくなる…。ロープは見えないようにしようとしているので、その辺は気にしないようにすべきなんだろうけど。このスタンドに気づいたのは壬生寺からで、壬生寺以降はそれぞれ発見できたのだけど、伏見稲荷大社だけ見つけられなかった…。イズナさん(がいたらしい)、ごめんなさい。

ブルアカ要素ではないけれど、なんだかんだで同じ目的っぽいの人も数人見かけたりして結構な数来てるんかねという気持ちにになった。ライブ放送でよく司会の人が着ているヒフミTシャツを来ている人を見かけたときは「ああ実際にいるんだ…」と謎の感慨を得た。

グリーン車

今回はグリーン車券を買ってみたのだけど利点がよくわからない。

でいいのか?今回モバイルオーダーで新幹線のクソ硬アイスを食べることができた。

○○線なのにバス

京都の知識の無さが存分に出てしまっていた。GoogleMapsが示す○○線という情報を鉄道と勘違いして探したけどまったく見つからなかった。バスも種類が多い。市バスに京都バスにJR西日本バスに…帰宅して調べて驚いてしまった。そういえば電車・バスともにPASMOが使えたのは大きかった。関西だと使えないと思い込んでいたのだけど、昔から普通に使用できていたのかもしれない。これのおかげで街中の移動費用については困らなかったと思う。

振り返って

休日前日に現地前乗りする動き方も普通に出来たので、どこかの機会に金曜前乗り&土曜現地みたいな楽しみ方はしてみたい。まあ時間的都合の前に体力的な都合もあるのでそんな頻繁には出来ないが。頻繁に出来ない理由として費用もあるか。1泊2日で6桁円はいかないまでもまあそれなりに費用はかかるので、節約できるところは予め把握しておくとよい。まあそんなことが出来たら突貫の旅行なんてしなさそうだが…。

京都、次に行く機会があれば今回行かなかったところか、夜の伏見稲荷大社を見てみたい。後者は見れるかどうかすらわからんけど。嵐山自体も行って何するんだ?的な疑念もあるけど、その辺は行ってしまえばそれなりに楽しいものなのであまり考えずにふらふらと出掛けたい。

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